キャデラック北大阪・シボレー北大阪でサービスフロントをしながら年間数十台の販売を手掛ける、サービスフロントの喜多をご紹介します。
サービスでも車の販売ができる
―店長より、ぜひ取材をと依頼がありました。
まずは、業務内容を教えていただけますか?
―サービスフロントですが、整備はもちろんのこと営業もします。
―営業もですか?
―はい、サービスフロントにおりますので、恐らく店内で最も多くのお客様と接していると思います。つまり、それだけ販売に繋げることのできる機会が多いということです。
―2019年度はどれくらいの台数を販売しましたか?
―新車・中古車・新古車合わせて現時点で約20台ほどですね。
―サービスフロントをしながら販売の商談もする、ということでしょうか。
―そうですね、整備や車検などで受付に来られた際に、お客様へ忌憚のない事実をお伝えします。不具合の程度はどれくらいであるか、修理にいくらかかるか、またいま下取りをするとしたらいくら位になるのか、その中で『でしたら買い替えされるのがお得ですよ』というご提案をしています。
―なるほど、そこで販売につなげるコツとは?
―何より、周りのサポートは欠かせません。店長は下取り金額をできるだけお客様のご意向に沿う形で出してくれますし、サービスの方も修理などの見積もりを丁寧に分かりやすく出してくれます。そのように、しっかりと準備を整えてくれる中での販売なので、あとはお客様のお話をよく聞いて、実は乗り替えも検討したいという気持があることを引き出せたらあとはもうこちらのものです。
―つまり、店舗全体がチームとして一丸となっているということですね。
―経歴を教えてください?
―専門学校を卒業してから12年、ずっと整備の仕事に就いています。この店に来てからは2年ほどになります。
―整備士になろうと思ったきっかけは?
―実は、特に整備士になりたい、と思っていたわけではないんです。家の近くにトヨタ学園があって、小さい頃からいろんなものを分解したり組み立てたりするのが好きだったので、なんとなく行ってみる気になりました。
自動車整士2級、自動車検査員などの資格ももっていますので、一通りのことはなんでもできます。ここではアメリカ車を扱っているのですが、エリックというアメリカから来てくれた整備士もいるので、日々教えてもらいながら勉強ですね。
輸入車とはいっても、作業自体は国産車とそんなに変わりません。傷を付けないように細心の注意をはらうのは国産車も輸入車も関係なく当然のことですし。
―サービスフロントをしながら20台の販売をするうえで大変なことはなんでしょう?
―やはり、店舗自体がチームとしてまとまっているので、フォローしてもらっていることは大きく影響します。販売の商談をしている間のフォローであったり、フロント業務もサポートしてもらっています。
この店舗は能力の高いかたばかりなので、本当に助かっています。フォローあっての数字だと思っています。
―お仕事をするにあたって、意識していることなどありますか?
―特に意識と言うわけではありませんが、カッコ付けずにフランクに肩肘張らずにありのままの自分を見てもらいたいとは考えています。
あとは、お客さまからご質問を受けた場合、必ず3秒以内には答えられるように毎回しっかりと準備はしています。
ご質問いただくということを、お客様に勉強させていただいていると考え、誠実な姿勢で学ばせていただいています。
答えを次回に持ち越さないことで、信頼が生まれ、そのことが長いお付き合いへ繋がると考えています。
―なるほど。きっちりと準備をされているところでお客様からの信用を得ているということですね。
―販売したあとのアフターフォローも、整備士である自分がさせていただけるので一貫したお付き合いができますし、トータルで担当させていただくことでお客様へ大きな安心をお届けできると思います。
―今後、目指しているところはどこでしょう。
―常に新しい目標を見つけて、そこに向けて挑戦していくということでしょうか。たとえば1位を目指すというのは当然のことなので、そこはゴールではないと考えます。個人的には年収1,000万円に向けて挑戦したいです。
―整備士を目指す若い人たちに何か一言。
―今は昔のように、整備だけしていれば食べていけるという時代ではなくなっています。コミュニケーション能力も磨き、商談する力も持たないといけないと思います。お客様に尋ねられたことに100%即答できるのは自分だけという自負があるので、そのお客様に関しては『自分のお客様』という意識があります。手間も時間もかけて自分に振り向いてくれたお客様には、責任を持って販売にも臨めます。店長に鍛えていただいた、グループ理念でもある「スピード感」を駆使し、もっと自分のお客様を増やせるよう弛まず勉強し続けたいと思います。